F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

Ethernet帯域幅と論理通信路(身近なネットワークサービス第7回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

では次に、伝送路について考えましょう。これまで「論理的通信路」がネットワーク上に一本の道として確立され、通信が行われると説明してきました。スイッチングハブや端末を接続するLANケーブルなどの伝送媒体は、Ethernet規格(例:10BASE‑T、100BASE‑TX、1000BASE‑T)に基づき、規定されたビットレートでデータを送受信します。

  • 10BASE‑T:最大10Mbps

  • 100BASE‑TX:最大100Mbps

  • 1000BASE‑T:最大1Gbps

伝送路には、その媒体が一度に転送できるデータの最大量、すなわち帯域幅(通信容量)があります。物理伝送路上では、通信開始時に確立される論理通信路が複数同時に存在し、帯域幅を共有します。論理通信路は通信終了時に消失する一時的なチャネルと捉えられます。帯域幅が固定されているため、同時に確立される論理通信路の数が増えると、各論理通信路が利用できる実効通信速度は低下します。