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哲学は戦慄から始まる(現代の危機と哲学第1回)

現代を哲学で読み解く、という理解で良いのだろうか。本題はハンナ・アーレントだろうけれど、差し当たりニーチェやハイデガーから着手するという。2回目以降を聴きたくなった。ハンナ・アーレントも読んでみたい。

 

難しいからこそ面白い。極致が哲学。哲学の場合、答えが見つからない。あるともないとも分からない。考え過ぎということはない。途方に暮れても構わない。答えのない問に向き合う。幸福とは何か?一生をかけてこの問に取り組む。受験機関ではない。よく生きるとは?人の数だけ問い方や答え方がある。できるだけ多くの人のものに触れる必要がある。現代の危機とは?正解は存在しない。あくまで参考意見。自分なりの答えを追求する。自分にとって他人事ではないことを考えるのは楽しいこと。
2001年9月11日の夜。世界の崩壊の始まり?漠たる不安。同時多発テロ。タリバン政権。陰惨な報復劇。無限の正義。テロの発生とそれへの対策。正直、対岸の火事だった。反米感情。1991年。多国籍軍。湾岸戦争。実況中継として眺める。TVで鑑賞して戦争を楽しむ。人類の堕落。楽しみながら死んでいく。89年の天安門事件。実況中継として全世界に流れる。憤りはその場で消費される。77年のホテルカリフォルニア。TVに見入る猿たち。スマホを弄る猫たち。79年のイラン革命。」89年のベルリンの壁の崩壊。アラブの春。出来事は全世界へ。日本では95年。2011年3月11日。津波。原発事故。観客的視線。消費され忘れ去られる?大津波の画面。原発事故。身の安全が脅かされる。「日本沈没」。首都圏壊滅の恐れが。闇の中を手探りで進んでいくしかない状態。反面、チャンス到来。自明のものが無くなるため。哲学している。楽しみながら死んでいくことすら肯定される。今は思考停止に陥っている?問題が根深いものほど取り組みがいがある。ハンナ・アーレント。哲学の起源論。政治哲学の起源は恐怖から。政治的経験に遡る。核戦争の勃発の危険性から。戦慄こそ政治哲学の条件。真の政治哲学。哲学は戦慄から始まる。神は死んだ、から耳を。

 

現代の危機と哲学 (放送大学教材)

現代の危機と哲学 (放送大学教材)