あまり体系的ではなさそうな感じがした。著作を読むと違って感じられるだろうとは思うけれど。
教育実践家。神秘思想家。シュタイナー。最もよく知られている教育家。教育思想としての人智学。具体的な指導法。他に類を見ない教育思想。生涯や背景。「子どもの教育」「教育術」。
小中学校の学校の構成要素。先生と子どもたち、黒板、机と椅子。ノート。貼ってあるあいうえお表。一斉授業。ほぼ決まった形で。当たり前の光景。アリストテレスの時代や貝原益軒の時代にも無かった。19世紀になって初めて普及。世界各地での産業革命。西洋諸国やアメリカロシア日本、均一的労働者。人々の適応。大量生産をするために定型的教育が必要。学校教育の整備。教育指導の効率化のために知識偏重の教育。注入主義。詰め込み教育。主知主義。詰め込み教育自体は日本の教育現象だが、19世紀の西洋諸国で見られた。19世紀末になると創造的意欲の欠如、教育効果の低下。思想統制の危険性。知識人からの批判。自由主義教育。児童中心の。ルソー。ペスタロッチやフレーゲル。新しい教育を主張。実際に。イギリスの田園教育塾。新教育。世界各地に。1900年の「児童の世紀」。バイブルとされた。アメリカではデューイの実践。進歩主義教育運動。パトリック。徹底的な経験主義カリキュラム。オルセン。コミュニティ・スクール。日本では?20世紀初頭の大正デモクラシー。澤柳政太郎。玉川学園。自由学園。新教育の私立学校が。
シュタイナーと教育実践。子どもの自由と感性を重視。自由ヴァルドルフ学校。シュタイナー学校として普及。幼児教育のエッセンスは広く応用されている。シュタイナーの生涯。1861年。クロアチアの小都市で。鉄道職員の長男。7歳の時には超感覚的世界を。霊感。11歳で実業学校に。18歳で卒業。大学入学資格は与えられなかった。ウイーンの実業学校教育課程に。アカデミックなものではない。ゲーテに触れる。強く感化されてゲーテについての研究を。家庭教育生活に。25歳に学芸員に。フィヒテの認識論で哲学博士号を。97年の「ゲーテの世界観」。教育に向かうのは還暦に達してから。人智学者として。41歳にドイツ支部の責任者に。人智学教会は宗教的傾斜が著しくなる。51歳のときに新団体を。心的なものを霊的なものへ導く。人間存在の霊的なものに注目。教育的色彩は還暦に至るまでまったくなかった。53歳のときに社会有機体説に賛同した社長から学校を始めて欲しいと。精神生活を法的生活と経済生活などの有機体として。平等と友愛を原則として有機的に結合。自由ヴァルドルフ学校を。何者かによって放火される。ナチスの考え方とぶつかったから?第二ゲーテアヌムを。25年に64歳で死去。
「子どもの教育」。霊学など。自明な概念の説明が省かれている。子どもの教育は霊的な観点から。シュタイナー教育の基本的な。小論集。折々の祈り。人智学的な概念が。第1部を中心に。人智学の基本的な考え方を。現代の生活は祖先から受け継いてきた事柄を疑わしいものに。多くの時代の要求が現れてきている。様々な問題が今日にはある。人間本姓の表現から洞察を深めるならば、未来に対し語れるかもしれない。様々な改革も実り在るものに。実践的世界観を。当時の社会や教育の問題の解決には人間本姓の奥底まで洞察が必要。世界観を得るために人智学霊学が。アストラル体とエーテル体。自我が成長してアストラル体を作り変える。内面生活を高次の理念に。自我は人間の本姓に対してもっと高次の働きかけを行うことも出来る。エーテル体、生命体が作り変えられる。活力体。7年周期教育。7年周期で成長。65歳で最高に。21歳までは教育に適する。アストラル体。現在のライフコースとスケジュールに合わせて。エーテル体。模倣と手本。幼児と環境との関係。模倣と手本。アリストテレス。人間は最も上手な動物。歯の生え変わるまでの幼児期において。幼児は模倣の中で。子供に正しい働きかけが出来るのは、周囲の大人が子供の前で行う行為。7歳までの子供が馬鹿げた行動しか見ることがなければ、将来愚かな行為をしてしまう。最初の7年間。言葉の教育ではなく、手本を示して真似させる。適齢期は歯の替え変わることもまで。小学校低学年まで。物質主義の時代に健全なおもちゃはない。互いに向き合う。おもちゃも素朴で意味を理解して反復して楽しめるものを。1907年には物質主義に。電子的なおもちゃは?ねじ巻きおもちゃを。どういう仕組で動くのかよく分かるような。電子玩具は中身が分からない。子供では理解できない。エーテル体は教育を通して外から働きかけることの出来る時期に。第2の7年期。記憶力の発達。エーテル体と関係。思春期の前に独立。記憶力を育てるために充分な配慮を。後で取り戻すことは難しい。外部からの働きかけ。記憶への。理解できない内容を記憶させるのはよくないというのは唯物論的偏見。掛け算。指を使って。九九を暗記。成長する子どもの本性を。オウム返しの方法の反発が一般的だが。ここでも模倣と反復を。14歳から。アストラル体が生まれる。自由に発達を遂げて外に向かうとき。外から働きかけが出来る。人間はこれまで学ぶことを自分で判断。あまりに早い時期で自主的判断をさせない。判断や比較の材料を充分に所蔵してはじめて判断できる。情緒的感性的に。自ら価値判断を行える。材料を蓄えるのが課題。
「教育術」。19年の講演。シュタイナー学校のカリキュラム。教授法。人間全体を対象に。芸術的感覚の成長に注意を。全存在をかけて人生に向き合うことが。教授法の一つ一つが芸術的に。教育活動は本当の芸術でなければ。芸術的要素。教育活動に総合舞踏芸術を。内的エネルギー。惑星のエネルギー。マクロコスモスと関わる。身体表現で具体的に表す。感性。人間は感性によって何を世界にもたらす?驚きという感性。人間という小さな宇宙で在る限りつきもの。宇宙的な関係を作り出す。心が驚きに囚われる。言葉と音の持つ根本的なエネルギー。感性を投影する。それに基づいた教育を。音として教えるだけではなく感性や霊的なものを含めて。博物館。博物学に関する科目を取り入れる重要性。植物や動物と人間との関係。物語的で描写的な。子供が9歳というルビコン川を渡るまでは教育するわけにはいかない。軍をローマに。一線を超える。物語を総合的に感じる。自然観。カリキュラム。昔は短いものだった。カリキュラムはせいぜい2ページ3ページに。教育実践に委ねられる。熱意によりカリキュラムが埋められる。こんにちは事情が異なる。学校での物事のやり方のあらゆる指示が。融通が効かなくなって創造性が損なわれる。
人智学に裏付けされた教育観。分析な細かく見るのに対し、総合的、感じるという観点。