国際政治の分野に「勢力均衡」と呼ばれる概念がある。大雑把に言うと、国家などの勢力が相互に軍事力などを持ち、互いに実力行使を控えている状態、とまとめることが出来る。19世紀のウィーン会議からのヨーロッパ主要国の関係を指すことから、この概念は使用されるようになった。但し政治権力が複数ある場合にも当てはめることは出来よう。私がまだ未成年だった1980年代前半は新冷戦と呼ばれた時代で、米ソの対立が激しい頃であった。それも勢力均衡と言うことは出来る。現在はどのような勢力均衡があるかは議論があるだろう。
なお19世紀のヨーロッパ外交については私の与太話を読むより、碩学の高坂正堯先生の書かれた書籍を読むのが適切であろう。