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生活習慣病の食事療法6原則(食と健康第14回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

生活習慣病の食事療法

生活習慣病の第一選択治療は食事療法です。以下に、各種ガイドラインで推奨される基本的指針を示します。特に重要な項目には“※”を付しています。

  1. 適正エネルギー摂取※

    • 身体活動量や年齢・性別に応じた総エネルギー量を設定し、過剰なエネルギー摂取を避ける。

  2. 栄養バランスの確保※

    • 主食(炭水化物)、主菜(たんぱく質)、副菜(ビタミン・ミネラル・食物繊維)の三大構成を基本とする。

  3. 食物繊維の積極的摂取※

    • 玄米・大麦などの未精製穀類、豆類、野菜、海藻、きのこ、果物、芋類などを意識的に増やす。

  4. 塩分制限※

    • 高血圧治療ガイドライン(JSH2024)では、1日あたり食塩6g未満を目標とする。

    • 外食や加工食品に多量の塩分が含まれやすいため、減塩醤油への切り替え、汁ものの残しなどの工夫を。

  5. 脂質・コレステロール管理

    • 飽和脂肪酸(バター・ラード・ヘッド等)とコレステロールを抑制。

    • 青魚(サバ、イワシ、サンマ等)に多い**n-3系多価不飽和脂肪酸(EPA/DHA)**を積極的に摂取。

  6. 節度あるアルコール摂取

    • 節酒を基本とし、純アルコール量で男性20g/日未満、女性10g/日未満を目安に。


“健康に良い食習慣”の3か条

  1. 栄養バランスの良い食事

  2. 規則正しい3食(決まった時間に摂取)

  3. 適量を守る


また、食事療法のみならず、適度な運動(週150分程度の有酸素運動+筋力トレーニング)と十分な休息・睡眠も、生活習慣病予防・改善に欠かせません。