ーーーー講義録始めーーーー
介護が必要となった主な原因と予防の要点
介護が必要となった原因割合
介護保険制度における要介護認定理由の割合を見ると、
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認知症:18%(第1位)
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脳血管疾患
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高齢による衰弱
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骨折・転倒
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関節疾患
…と続きます。
特に、高齢による衰弱・骨折・転倒・関節疾患といった身体機能の低下が直接の要因となるケースは合計で約37%を占めています。
したがって、身体機能をいかに維持し、自立した生活を継続するかが、今後ますます重要な課題となります。
健康維持に必要な3要素
健康寿命を延ばし、介護を必要としない生活を送るために、以下の3つの要素が相互に関わります。
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運動の促進
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筋力・バランス訓練を含む定期的な身体活動
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地域とのコミュニケーション
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趣味・ボランティア・サークル活動などによる社会参加
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毎日の食事
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咀嚼・嚥下機能を維持する食形態の工夫
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栄養バランスの整ったメニュー
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食事が楽しめる環境づくり
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これらを複合的に実践することで、心身の健康を維持し、要介護リスクを大幅に低減できます。