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マイクロカウンセリング技法の基礎 #放送大学講義録(認知行動療法第3回)

ーーーー講義録始めーーーー

 

マイクロカウンセリングとは

今回は、関係性構築のための具体的な面接技術として、Allen E. Ivey博士によって開発されたマイクロカウンセリング技法を紹介します。
マイクロカウンセリングは、カウンセリングにおける多様なコミュニケーション技術を細かなレベルに分割し、効果的な関わりを体系的に整理した教育モデルです。この中で関係性を構築する際に特に役立つのが、「傾聴技法」あるいは「基本的関わり技法」と呼ばれる一連の技法群です。

なぜ具体的技術が必要なのか

認知行動療法のマニュアルでは、こうした基本的面接技術が詳細に解説されない場合があります。これは、認知行動療法を専門的に学ぶ前に、基本的な面接スキルを身につけていることが前提とされているためです。
しかし、効果的な認知行動療法を実施するには、これらの基礎技術が不可欠です。さらに、セラピスト自身が自己点検を行う際の基準としても活用できます。

面接技術の2つのカテゴリー

マイクロカウンセリングでは、面接技術を次の2つに大別します:

  • 非言語的コミュニケーション(視線、姿勢、表情、声の調子などを含む基本的な聴く態度)

  • 言語的コミュニケーション(質問、要約、言い換えなど発言内容に関する技術)

基本的聴く技術の重要性

認知行動療法は技術的な側面が強調されがちですが、実際の臨床場面では「聴く」ことが極めて重要です。クライアントの認知パターンや行動パターンを理解するためには、まず適切に話を聴き取る技術が不可欠です。

自己点検ツールとしての活用

これらの技術は、セラピストが面接中に自らの関わり方を客観的に評価する基準としても有効です。録音や録画を用いた自己研修においても、これらの視点から自身の面接技法を振り返り、改善に活かすことが可能です。

他の心理療法との共通性

ここで紹介する面接技術は、認知行動療法に特有のものではありません。精神分析や来談者中心療法を含め、様々な心理療法に共通する基本的スキルです。これは、良好な治療関係の構築が心理療法全般において普遍的に重要であることを示しています。

技術習得のプロセス

面接技術を習得するためには、次のステップを踏むことが効果的です:

  1. 理論的理解:各技術の目的と効果を理解する

  2. 観察と分析:良い事例と不十分な事例を比較し、違いを明確にする

  3. 実践練習:ロールプレイ等で実際に技術を使用する

  4. 自己評価:自らの面接を振り返り、改善点を抽出する

  5. 継続的改善:日常的な実践の中で技術を磨き続ける

まとめ

マイクロカウンセリング技法は、認知行動療法の効果を最大化するための基盤となる面接スキルです。次回は、具体的な非言語的コミュニケーション技術について詳しく学んでいきます。

 

 

 

 

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